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①愛の神エロスとプシュケ-結婚への道

今日、ちょっと神話の読書会をやったんですけど、
プシュケ(精神)の元ってなんだっけ?
あれだ、
プシュケが嫁にいって見ちゃダメ!っていう、夫の姿を見てしまって
怒られてたやつじゃなかったっけ?
それで、試練の末に成長し、本当の結婚をするっていう成長物語。

って、いう、なんとなくはまあ合ってるけど・・・
われながらすごい大雑把な解説だな(´・ω・`)

というわけで、プシュケとエロ~~スの結婚物語をまとめてみました。
思ったより長くなったので分割しています。


プシュケー(Psyche)
古代ギリシアの言葉で、もともとは息(いき、呼吸)を意味し
そこから転じて、生きること、生命、
そして、また心や魂を意味するようになった。

「プシュケー」を日本語に訳す場合、ひとつの言葉であらわすことは困難である。
ある文脈では「いのち」と、ある文脈では「心」あるいは「魂」と訳したほうが適切で、
ある文脈ではどちらとも解釈可能、ということもある。
古代ギリシア語と現代語では概念の体系自体が異なっているのである。

滅びる宿命の身体に属する感覚を超えた知を描き、
知を特質とし自己を動かすプシュケーは不滅である。(by,プラトン)

たぶん、
たましいは永遠に不滅なのだ!プラトン先生はおっしゃってるようです。
超意訳(´・ω・`)



美の女神アフロディテはウェヌス(ビーナス)
愛の神エロスはローマ神話ではクピド(キューピッド)で、エロスの息子。

エロスは魔法の弓矢をもっていました。
金の矢を射られた者は、エロスの選んだ者に激しい恋心をいだき、
鉛の矢で射られた者は、激しい憎しみをいだくのですが、
その弓矢でエロスは、神々や人間たちを射て、
混乱を与えるという悪戯に興じていました。

いや、でも、きっとね、悪趣味な悪戯はアフロディテの教育が悪いからなんですよ・・・

アフロディテはいつもエロスに命じて、
自分の気に入らない者には報復としての矢で混乱を与え、
気に入った者には褒美として恋の矢で縁をとりもつのでした。



さて、
ある国の王には3人の美しい娘がいましたが、
三姉妹のなかでも末のプシュケの美しさは飛び抜けていました。
その美しさはまるで女神のようだと人々にもてはやされるほどだったのです。

しかし・・・
そのことがアフロディテの耳にとどき、激しい怒りを買っていまいます。
美の女神はプライドが高く、また嫉妬深くもあるのでした・・・。

アフロディテはエロスを使い、罰を与えようと考えました。
「小娘め、卑しい豚飼いの男にでも恋い焦がれるがいい!」


エロスはアフロディテに従いプシュケのもとに向かいました。
しかしエロスは美しいプシュケに心を奪われてしまい、
そのせいで手元が狂い、自分の矢で自分の指を傷つけてしまったのです。
そして、
エロスはプシュケに恋をした。

そのとき、プシュケはまだふさわしい結婚相手が見つけられずにいました。
姉娘たちは幸福な結婚をしていったのに・・・
プシュケの行く末を心配した両親は、アポロンの神託を請いました。

アポロンの神託はこうでした。
プシュケに花嫁衣装を着せ岩山に置き去りにしなさい、
ゼウスでさえ恐れる者が婿になるだろう。

この神託を聞いて両親は聞いたことを後悔しますが、
聞いてしまった以上しょうがないと、泣き泣き神託に従うのでした。

プシュケが岩山でひとりいると、
西風がプシュケを連れ去りそれはそれは豪奢な宮殿にプシュケを運びました。
プシュケはそこにで姿の見えない召使いたちに、ゆきとどいた世話をされ過ごしていました。
そして、
夜になるとベッドに夫がやってきて優しく抱擁され語りあうのでした。
それは夢のようなしあわせな結婚生活の始まりでした。


一方、神託の話を聞いた姉たちはプシュケを心配し岩山に探しにきていました。
それを知ったプシュケは夫に頼み、姉たちを宮殿に招きました。

プシュケの住む夢のような宮殿に姉たちは嫉妬メ~ラメ~ラ・・・
一体どんな夫さんなの!

ねえ、夫さんはどうなの?
顔はどう?イケメンなの?

姉たちの問いにプシュケは答えます。
とても優しいのよ、でも顔と姿を見たことがないの・・。
絶対に姿を見ちゃだめって言われてるの。

えー、それはおかしいわよ!
見ちゃダメって、なんかあるわよ絶対!
実は、すっごいブサイクなんじゃないの?
あ、本当は大蛇のバケモノで、お前を食べようとしてるのかもしれないわよ?!
確かめて、そして殺してしまわないと、きっといまに自分が食べられるわよ!

さらに、姉たちはプシュケに入れ知恵をします。
見えない所にランプと、よく研いだカミソリを隠しておきなさい。

プシュケは姿を見たことはなくとも夫を愛していましたが、
自分を思う姉たちの助言を聞き入れます。
姉たちの言うことも、もっともだと思ったからです。


夜が来て、夫といつものように語り合いました。
プシュケは夫が眠りに落ちたのを確かめ、ランプを取り出し夫を照らします。
しかし・・・
ベッドの上には、大蛇ではなく、美しい神がねむっていたのです。
あまりの美しさにプシュケはうろたえ、
その拍子にランプの油をエロスの肩に一滴落としてしまい、
エロスに火傷を負わせ、起こしてしまいました。


驚いて飛び起きたエロス。
エロスはプシュケをなじります。

「私はこんなにも愛しているのに・・・
夫の愛を信じずに、よこしまな姉を信じた愚かなプシュケよ、
おまえは夫を失うという罰を受けるのだ」

泣いて追いすがるプシュケを後にエロスはすげなく去っていってしまいました・・・





占星術やタロットに馴染みのある人なら、ギリシャ神話の本よりもこっちのほうがいいかも。
神託のタロット: ギリシアの神々が深層心理を映し出す

by umiyami | 2016-09-29 16:20 | 象徴・神話