②愛の神エロスとプシュケ②愛ある結婚=不死の女神の誕生

思ったより長くなったので、分割しました。

愛の神エロスとプシュケ①←の続きになります。





エロスが去り、宮殿と一緒に夢のような結婚生活も消えました・・・

プシュケは自分の愚かさをくやみ、絶望し川に身を投げてしまいます。
しかし、エロスがプシュケをまだ愛していると知っていた川の精は、
プシュケを岸にやさしく押し返して助けるのでした。

そして、通りかかった牧神パンも、プシュケを励まし助言します。
「エロスが許してくれるまであきらめずに努力しなさい」

ここからプシュケのエロスを探す長い旅が始まりました。



そして、旅のおわり←唐突ですが・・
万策尽き果てたプシュケは、エロスの母アフロディテを訪ねて懇願します。
ガクガクブルブルしながら行きました。

「どうか、夫を返してください」

しかし、プシュケに対するアフロディテの怒りは凄まじいものでした、
ただでさえプシュケの美貌が気に入らない上に、息子のエロスの愛を奪ったたプシュケ。
従順だったエロスが、アフロディテの反対を押し切り結婚したこと、
またさらに、エロスに火傷を負わせたということで、
さらにプシュケへの怒りのメーターが跳ね上がり振り切れている・・

アフロディテは神々のもとに伝令ヘルメスをつかわし、
プシュケを見つけたものはアフロディテに知らせよ!
見つけて知らせた者は、褒美にアフロディテの唇に触れてよいぞ、と・・・
それをきいたおっさんたちは(いや神だけど)血迷って熱狂。
(プシュケよ、見つかる前に自首してよかったよね、)


シュウトメVSヨメ

アフロディテの神殿に行ったプシュケはアフロディテから罵詈雑言でいびりたおされます。
疲労困憊・・・とはいえ、そんなのは、まだまだ序の口、
それくらいでおさまるアフロディテの怒りではございません。

そこでさらにアフロディテはプシュケに4つのむずかしい試練を与えました。
それはどれも人間ワザでは達成されない試練でありました・・・

しかし、
エロスの愛がまだプシュケにあることを知る者たちは、影になりプシュケを支援していました。

大量の穀物を一粒一粒選別する試練では、
エロスに好意を持つ蟻たちが力を貸してくれました。

凶暴な金の羊の毛を刈る試練では川の神に助言によって、

龍の泉から水をくんでくる試練では、エロスに可愛がられたゼウスの大鷲が助けてくれました。

こうして、みんなの協力を得たプシュケは、アフロディテの試練をクリアしていきました。
しかし、そのみんなの助力がまたアフロディテを怒りでかたくなにしてしまうのです・・・

そして、
アフロディテはプシュケに最後の試練を与えます。


最後の試練はこうでした。
「プシュケよ、この箱を持って冥府に降り、女王ペルセポネから美を分けてもらってくるのです」

プシュケはなんとか、成功しますが・・・
ホッとした帰り道、箱の中の美が気になってしょうがない、
無事にエロスと再会できても、
この試練で汚れて疲れた果てた姿で嫌われてしまうのでは・・・

そ・し・て、

決して開けてはならないという箱の蓋をあけてしまうのです。
(おま、バカか!アホだな!学習しろ!ヽ(`Д´)ノプンプン)

箱をあけると、プシュケは、倒れて眠り込んでしまいました。

開いた箱の中には、実は、
美ではなく”冥府の眠り”が入っていたのでした。
それは、深い深い永遠の眠りだったのです。



エロスよ!本格的にマザコン脱出か!?

一方、エロスはその頃、
やっと火傷の傷も癒えて起き上がり、プシュケのことを心配していました。

エロスはアフロディテの目を盗みプシュケを探しに出て、
眠っているプシュケを見つけるのでした。

あーあ、しょうがないなぁ、全く懲りないんだから、
とかなんとか言いながら、眠りを箱に戻しプシュケを抱き起こしました。、
あとのことは私からゼウスじいちゃんに頼んでなんとかしてもらおう、
そう言って、プシュケを連れて結婚の許しを求めにゼウスのもとに行きました。

そっち方面に物分りの良いゼウスはさっそくアフロディテの機嫌を取り結び、
めでたく婚礼のはこびとあいなりましたとさ。

(おまえら・・なぜ最初からゼウス爺の所に行かないのかよ・・・(´・ω・`)

ゼウスは直ぐに承知し、アフロディテにもとりなし、エロスとプシュケの婚礼をあげました。
そして、(特に美男美女に)寛大なるゼウスのはからいで、
プシュケはネクタル(神酒)を授かり神々の仲間入りを果たし、
不老不死の女神としたのでした。

プシュケはこうして、ようやく本当の意味でエロスの妻となることができたのです。


めでたし、めでたし☆



プシュケのことは河合隼雄さんの本で知りました。
深く追求すると心理学の沼にズブズブにとらわれてシマウマ。

ジョーゼフ・キャンベルが言うには、愛ある結婚は冒険である。―ジョーゼフ・キャンベル対話集


この本はタイトルが秀逸です。

中身は、すごく読みやすくてはじめてのジョーゼフ・キャンベル、
キャンベル先生入門、っていうライトな感じの本です。

神話と日本人の心

日本神話のほうが親しみやすいという方は、河合隼雄さんの著書にありましたね。
昔話の構造とかもありましたよ、たしか。

ギリシャ神話って若くて美しい神ばっかりで、
しょっちゅう恋愛沙汰で揉めていて、バッカみたい・・・って印象でしたけど、
自分がトシとってきたせいか?そこが人間的でおもしろい!って感覚に変わってきました。
by umiyami | 2016-09-29 20:15 | 象徴・神話

ヘルパー占星術師河童母の世界