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自分のための覚書「フランコ・バザーリア イタリア精神保健改革の父」

人間は自分で思うほど大したこともなければ、
それほどひどくもない生き物じゃないかな、と思ったりする今日このごろのわたしです。


高齢者さんの介護だけに関わっていたときのわたしは、実は自ら進んで仕事に関して勉強しようという態度ではありませんでした。いま現在はまた高齢者の現場に戻りましたが、昨年障害者就労支援の支援員の職につく機会があり、実際に双極性障害の方や統合失調症の方と接し、(その他、身体障がいのかた、自閉症のかた、知的障がいを持つ方、それら複合的な障がいをもつかたも)自分にはこちらの方が合っているのでは....と、実際にその人と接し、勉強会や講習会に参加していくなかで、ホームヘルパーや施設介護では感じることのなかった興味を覚え、もっと勉強したい、仕事に活かしたいと刺激をうけていきました。バザーリア法とバザーリアさんの話は、そうした機会に相談支援員研修などで聞いたことがありました。しかし、そのひととなりや改革のプロセスなど内容はくわしくは知りませんでした。

休眠中だったこちらのブログにも
久しぶりに記事を書きました。
社会的には本業はヘルパーだったり支援相談士だったりしますが、
心理的な本業は占星術師なのかもしれません。



フランコ・バザーリア  (Basaglia,Franco)
1924年3月11日- 1980年8月29日(56歳)
世界に先駆け精神病院から精神障害者を解放し地域で暮らせる地盤をつくったひと。イタリア精神保健改革の父と言われているバザリアさん。といっても、精神病院をなくしたとか精神科を必要ないとしたわけではありません。ないと困ります。閉鎖病棟をなくしたということですね。日本でも障がいをもつひと(身体的、知的、精神含め)が地域で暮らせるようにとの取り組みは広がっていますが、少し前までは、半世紀以上精神病院に入院していたひとが当たり前のようにいたと聞きます。


フランコ・バザーリアさんは1924年、ヴェネツィア生まれの精神科医。
1960-70年代、精神病院長を務めたゴリツィアやトリエステを拠点に、精神病院の廃絶と地域密着型サービスの創設に尽力。イタリア社会全体を巻き込んだ反施設の闘いは、精神保健改革法(通称バザーリア法)として結実した。1980年脳腫瘍により没。

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太陽 うお21度「小さな白い羊と子供と中国人のしもべ」

月・リリス おうし29度「テーブルを前に働くふたりの靴職人」

水星 うお12度「新参者たちの試験」

金星 おうし3度「クローバーが咲いている芝地に足を踏み入れる」

火星 やぎ3度「成長と理解に対して寛容な魂」

木星 いて19度「すみかを移動するペリカン」

土星 さそり2度「割れたビンとこぼれた香水」

キロン おひつじ19度「魔法のじゅうたん」

天王星 うお18度「巨大なテント」

海王星 しし19度「ハウスボートパーティ」

冥王星 かに11度「しかめつらをするピエロ」

ドラゴンヘッド おとめ2度「掲げられた大きな白い十字架」

asc しし28度「大きな木の枝のたくさんの小鳥」

mc おうし19度「新しく形成される大陸」


レーティングAAなのでアングル考慮できます。

https://www.astro.com/astro-databank/Basaglia,_Franco


わたしがまず目を引かれたのが、いて座の木星とおうし座の月金星。

月と金星がおうし初期と終りにあってこだわりの強い趣味嗜好のひとだったことをうかがわせます。

いて座の木星は一般的な人の思考とは階層が違う視点の思考方法になる。視野が高いとか広いとか言うのですが、これは一見歓迎されるべき良いことのように思われるでしょうが、実際にはそうはなりにくい。「そんなのはただの理想論で実際的ではない、いまの現実にそぐわない」という受け取られ方をする感じが多いと思うのです。


地上に肉化した目的としてのascしし座28度、創造性の発露。おとめ座への憧れ(現実的な実践で人々の役に立つという意味で)により、明確な目的をもち、ひらめきにまかせ斬新なアイデアを行動に移す。そのことにより新たな未来の可能性をひらく。

人間としての完成、社会的な使命としてのmcは、おうし座19度。心の奥底から湧き上がる意志。個人を超える大きな意志が創造エネルギーとして地上の世界に形成される。


うお太陽、天王星、水星とかに冥王星の水のトライン、それからうおの太陽グループといて木星のスクエアは言葉の魔力で人を煽りその気にさせ、行動をおこさせる。思考と言葉の格闘家といういメージもあります。




アスペクトについてよく質問を受けるのでちょっと脱線します。

アスペクトの角度は正確であればあるほど強く傾向が現れます。ですが、正確でなくともサイン同士の関係柔軟同士、活動同士のスクエア関係は刺激し合う、固定同士のスクエアは膠着状態になりがちなど傾向として出るのをみます。この場合、アスペクトが少ないチャート上などはとくにそういう傾向があるかもしれません





イタリアの精神保険制度はすばらしく、日本は全然だめ!という単純な話ではないだろうな、ということはイタリアの老人ホームが高額で家族介護、老老介護の問題があるという、わりと最近の記事を読んだことがあり、想像していますが今年の読書始めはこの本にしたいと思っています。


バザーリア講演録 自由こそ治療だ!――イタリア精神保健ことはじめ



世界に先駆けて精神病院を廃止し、社会に開かれた地域精神保健サービス体制を確立したイタリア。その大変革をリードしたのが、精神科医フランコ・バザーリアだった。この本は最晩年に行われたブラジル講演がおさめられている。バザーリアのラディカルな実践と人間味あふれる思想が、聴衆の疑問や批判に応えながら活き活きと語られる。精神保健の未来を切り拓く「知」と「技術」が凝縮したバザーリアの遺言が、いま日本に伝わる!

【目次】
第1部 治療と自由ーサンパウロ講演(精神医療は自由の道具か抑圧の道具か/地域社会における精神医療チームの活動/精神医療施設についての批判的分析/公共医療における精神医療の統合/社会構造と健康と精神病)/第2部 医療と権力ーリオデジャネイロ講演(精神病院における権力と暴力/抑圧と精神病/科学と人間的欲求への犯罪視/国家権力と精神医療)/第3部 もう一つの道ーベロオリゾンテ講演(ベロオリゾンテへの二つの旅/精神医療と民衆の参加/精神保健の取り組みにおける代替案/精神医療と政治ーバルバセーナ精神病院/精神医療における「公」と「私」)


この映画は、バザーリアの取り組みにより、
精神病院から社会に出て行った「元患者」たちと、彼らを取り巻く人々の様子を描いています。




by umiyami | 2018-01-06 18:53